高橋宏幸 たかはしひろゆき(本名/博之)
大正12年、由利本荘市東由利老方に生まれる。旧老方小学校、旧制秋田中学を卒業。在校中、全国中等柔道大会で準優勝。講道館五段。
旧秋田鉱山専門学校卒業後、入隊。千島に転戦。終戦後、小峰書店初代取締役編集長を務める。大正期の「赤い鳥」誌の諸作品を発掘紹介し読売新聞賞を受賞。「目で見る百科事典」(全8巻)で産経新聞児童出版文化賞を受賞。昭和38年退社後、本邦初の編集プロダクションを設立。
昭和47年、処女作「チロヌップのきつね」を契機にプロ入り、「チロヌップの絵本三部作(「チロヌップのきつね」「チロヌップのにじ」「チロヌップの子さくら」)を完成する。(金の星社)。第一作目の「チロヌップのきつね」は国語教科書に載ったり、海外七カ国で翻訳出版され、昭和62年には松山善三氏の脚本で長編アニメ映画化され多くの読者に親しまれる。160万部のベストセラーとなった「二どひらく絵本」シリーズ(岩崎書店)など絵本130余冊。児童文学は「燃えろ、あかつきの星」(PHP)など50冊を上梓。平成3年5月、「ロマン絵物語」三部作(小峰書店)で第15回日本児童文芸家協会賞を受賞。同年、東由利町功労者。平成4年、日本児童文芸家協会第五代理事長に就任。平成9年、日本児童文芸家協会文化功労賞。平成13年、秋田県文化功労章を受章。平成14年、母校・秋田高校羽城館で「高橋宏幸展」を開催。
(社)日本児童文芸家協会顧問、産経児童出版文化賞・絵本部門選考委員、全国児童才能開発コンテスト・作文部門審査委員を歴任。
平成22年8月ご逝去。(享年88歳)